2011年11月11日金曜日

11月10日

昨日はニューヨーク時間に一時77.50銭まで下落しましたがすぐに60まで戻し、それ以外の時間はほとんど動かなかったです。ユーロはよく動いているのですが自分はやり方的にドル円しかやらないので関係ありません。
 ドイツがユーロ安の恩恵を受けて過去最高の歳入を突破しそうだという話なのですが、モノづくりの国が通貨安になるとやはりかなりの効果があるようですね。日本も円安になれば海外生産していたものも日本に戻ってくるようなことがあれば雇用も増えますし、歳入も増えるでしょう。株も上がりますしサブプライム以前の円安時代はトヨタを始めとした輸出企業が本当に強かったです。
 しかしドイツの歳入が増えても通貨安なのはギリシャが財政不安だからであって、もしユーロを導入していなければかなりのマルク高になっていたことでしょう。なのでギリシャを救済しなければいけないというのはユーロを導入したからには義務のように思えますがドイツ国民からすれば他の国を救済し続けるのは不満が出るでしょう。輸出を伸ばしたい国はどこも通貨安にしたいのですがこの欧米の通貨安政策はいつまで続くのでしょうか。
 ただギリシャやイタリアの場合は債権の利回りも上がって国債の返済だけで首を絞める事になるので通貨安にしたくてしているわけではありません。これは福祉国家の行き詰りで賄えるだけの歳入がなければ高福祉を続けるのは不可能です。簡単に言えば収入に見合った生活をしていないからです。永遠に借入ができ、利子が増えないのであれば可能ですがそれは不可能なので日本も身の丈に合った水準まで歳出を減らし、頑張って産業を育て歳入を増やす努力をするべきです。それが難しいのはわかっていますが、それ以外に方法はないでしょう。

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