2016年9月11日日曜日

青木真也「空気を読んではいけない」を読みました。



 青木真也を知ったのは2009年の大みそかの廣田戦で腕を折って中指を立てた試合でした。
 それまで総合格闘技にそこまで興味を持ってなかったんですけど,その試合を観て以降総合格闘技に興味を持ち続けています。
 その中でも青木真也選手は特に異彩を放っていて,かつ強い。
 そんな青木さんの本が出たので読みました。

 いわゆるKYな青木さんは子供の時から周りの同調圧力と戦ってきたそうです。柔道では関節技に拘り続けたせいで学生時代は非難を浴び続けています。
 しかしそこで自分のスタイルを曲げることなく努力し続けたからこそ世界トップレベルの総合格闘家になっています。
 
 本途中で印象に残ったのは「アマチュア選手がアルバイトをしながら自動販売機で水を買ったり女の子とデートしたりしている。そのお金でバイトを2日休んで練習するべきじゃないのか。」というところで,確かにそうだよな。と思いました。
 
 極端なんだとは思いますが,何かを究めようと思ったら,何かを捨てないといけない。
 人間関係も極端です。仲良くなっても一緒に食事に行ったりしないそうです。友達は時間をバンバン奪うんで,本当に自分がやりたいことをやる時間が減ります。
 10代~30代の自分のキャリアを形成している時に友達と楽しい時間ばかり過ごす人に成功はないでしょう。
  意識高い系なのかもしれないと自分で言っていますが,とにかく自分の価値観を大切にして,他人の価値観を強制されることを嫌がっています。
 「自分の価値観,やりたいことを見つけた時点で人生の8割がたは成功」と最後の方で述べています。
 他人に嫌われることを恐れて本当に自分のしたいことをやらないのは愚の骨頂というのは,なかなか一般人には難しいかもしれませんが,本当の幸せを考えるうえでは最重要ポイントです。
 自分の本当に渇望することを見つけ,そこに集中したいなと改めて考えさせられました。お勧め本です。

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