2016年11月6日日曜日

映画「ヒメアノ~ル」を観ました



 
 古谷実の漫画原作ということで,ファンなら観なければいけないと思い観ましたが,原作ファンは観ない方が良いかもしれませんね。
 原作知らない人ならまあまあ楽しめると思うんですけど,原作を知っていて,尚且つファンだと「違うんだよな…」ってなっちゃうと思います。

 まず,森田が次々に殺っちゃうんですけどあれ程までに無意味なわけじゃないですからね。殺人で得られるオーガズムに抗えないから仕方なく殺ってしまうわけで,あれじゃただの気違い殺人鬼にしか映らないと思います。
 そして最後岡田と友達だったという映画オリジナルの設定で全てはそこに集約するラストシーンで終わっちゃいましたけど,それはないでしょうよ…原作通りにしなくても良いんですけど,そこに集約させるとマジで薄っぺらい物語になります。
 安藤も死ぬし,原作と違ってただのバイオレンス映画になってしまってます。
 正直これを観るまでは「映画って何らかの意味が必ず込められている。」と思ってたんですけど,「映画は雰囲気だけで無意味に作られているものもある。」ということに気付かされて,少しガッカリしました。

 と,ここまで辛口批評をしましたが,ストーリーアレンジは最悪なんですが,俳優の演技は良い感じだったと思います。
 濱岳,ムロツヨシ,森田剛と女優の演技は居そうな感じでした。
森田剛もカッコつけずにキチガイ感を出せていたと思います。

 古谷実の良さは「割とリアルにありそうな感じ」なんでそこを追求してくれた方が良かったのにな。という思いが原作ファンにはあると思います。オリジナルでいくんだったら「ヒミズ」の園子音くらいまで変えた方が良かったと思います。

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