2017年3月5日日曜日

「ぼくたちに,もうモノは必要ない。」を読んで


 久しぶりに,良い本を読んだと思います。これは単なる断捨離本ではなく,軽い哲学本です。
 我々はいかにモノに縛られているか。モノによって時間を奪われているかをまず考えさせられます。
 著者はもともと片づけられない性格で,いらないモノもわんさか持っていたんですが,スティーブ・ジョブズのシンプルさを追求するスタイルに目覚めて完全なミニマリストになりました。その結果,ただモノが少なくなっただけでなく,モノへの飢餓感がなくなり,見栄やプライドに縛られていた自分に気付かされたと書かれています。
 モノが少なければ,モノを置くスペースがいらなくなるので広い家に住む必要もなくなり,家賃が下がります。引っ越しも楽です。掃除も楽です。
 ないと困るモノって意外とないんですよね。服も気に入ってるもの以外はいらないし,本や漫画はデータ化,レンタルでいいものはレンタルして,緊急に必要なものはその時買えばいいんです。
 モノ以外にも自分のやりたいことにフォーカスしてそれ以外はやらないとか,必要以上に友人を作らないとか,とにかく無駄を省くことは自分の人生を有意義にするために絶対に必要なことです。
 「勿体ない」と余計なモノを持ち続けることが,実は人生という時間を勿体なくしているということに気付かされました。
 

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